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海外での安全な水の飲み方ガイド:水道水は飲める?

2024.06.03

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前回、「なぜ日本の水道水は飲めるのか」について記事を作成しました。
一方海外の水道水は飲めないという話もよく耳にします。
そこで今回は、海外の水道水事情について、飲める国と飲めない国、海外で安全に水分補給をする方法について詳しく解説します。

海外での水の重要性

海外旅行に出かける際、水の安全性は非常に重要な問題です。
日本では水道水をそのまま飲むことが一般的で、安全な水を手軽に利用できます。

しかし、海外では日本のように水道水をそのまま飲める国は限られています。
そのため、旅行先での水に対する意識を高め、適切な対策を取ることが非常に重要です。
水道水の質は国によって異なり、特に衛生環境や水質基準が異なる地域では、飲む際に注意が必要です。
水質が悪いと、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

健康に与える影響

水道水の安全性が確保されていない海外では、飲む水によって健康被害が発生する可能性があります。
特に、水あたりや腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が一般的に見られます。
これらの症状は、細菌やウイルス、寄生虫などの病原体によって引き起こされることが多いです。

水質が悪い地域では、ウォーターサーバーやボトリングされた水の利用が推奨されます。
一方で、水道水が飲める国では、安心してそのまま飲むことが可能です。

このように、飲む水の質によって健康に与える影響が大きく変わるため、海外旅行の際には十分な注意が必要です。

水道水が飲める国

それでは水道水を飲むことができる国はどこで、飲める理由は何なのでしょう

飲める国のリスト

海外旅行先で水道水をそのまま飲むことができる国は限られています。
その中でも特に水道水の水質が高く、安全に飲める国々として以下のような例があります。
日本、オーストリア、アイスランド、アイルランド、スロベニア、デンマーク、フィンランド、ノルウェーなどです。
ヨーロッパの国々には、水道水が安心して飲める国が多いです。

飲める理由

水道水を飲める国々は、水質基準が非常に厳格であり、その基準を維持するためのインフラが整っています。
これには、定期的な水質検査や高度な浄水技術が活用されています。

また、これらの国々の多くは自然環境が豊かで、質の高い原水を持っていることも一因です。
例えば、日本では継続的な水質管理と最新の浄水技術により、水道水が非常に安全であり安心して飲むことができます。
このような背景から、これらの国々での海外旅行では水道水を飲むことにもあまり不安を感じることなく、快適に過ごすことができるでしょう。

水道水が飲めない国

逆に飲めない国はどうして飲む事ができないのでしょうか。

飲めない国のリスト

上記以外の多くの国では水道水をそのまま飲むことが推奨されていません。
特にアジア、アフリカ、南アメリカといった地域では、水質や衛生環境の問題から、水道水を飲むことで健康被害を受けるリスクが高いです。

飲めない理由

水道水を飲むことができない主な理由は、水質管理の不十分さや衛生環境の違いにあります。
日本のように厳しい水質基準が設定されていないため、多くの場合、水道水には細菌やウイルス、寄生虫が含まれていることがあります。
そのため、飲んだり料理に使用したりすると、軟便や下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状が引き起こされることがあります。

特に旅行者は現地の水質に慣れていないため、これらのリスクが高くなります。
そのため、旅行先でのウォーターサーバーの利用やボトルウォーターを購入して飲むことが推奨されます。
一部の高級ホテルやレストランでは浄水器を使用していますが、完全に安全とは言い切れません。
海外に出かける際は、必ず現地の水道水事情を事前に調査し、安心して旅行を楽しむための対策を講じることが重要です。

安全な飲み水の選び方

海外で安全に水分補給をするためには、以下の方法があります。 

ボトルウォーターの選び方

海外旅行で安全に水を飲むためにはボトルウォーターが選択肢の一つとなります。
まず、信頼できるブランドのものを選びましょう。
特に、国際的なブランドや現地で信頼されているブランドを選ぶことが重要です。

また、ボトルウォーターを購入する際には、フタがしっかりと封がされているか確認してください。
未開封のボトルであることを確かめることで、安全性を確保できます。
可能であれば、ウォーターサーバーや大手のスーパーで購入することをおすすめします。

さらに、ボトルのラベルを確認し、製造日や賞味期限を見て新鮮な水であることを確認することも重要です。
海外では古いボトルが流通していることもあり、飲むと健康に良くない場合があります。

携帯用浄水器の使用

もう一つの選択肢として、意外と知られていないのですが、携帯用浄水器を利用する方法があります。
これは、水質が心配な地域でも安心して水を飲むことができるため、頻繁に海外旅行をされる方にとっては便利です。
携帯用浄水器は、細菌やウイルスを取り除く機能がついているものが多く、屋外活動や緊急時にも重宝します。

使用する際には、製品の取扱説明書をよく読み、適切な手順で浄水することが大切です。
浄水器のフィルターは定期的に交換する必要があるため、交換用フィルターも一緒に持参すると安心です。

携帯用浄水器のデメリットとしては、フィルターの寿命が短いことや、定期的なメンテナンスが必要な点があります。
しかし、これらのデメリットを考慮しても、安全に水を飲むための重要な手段となります。

最後に、現地の水事情を事前に調べておくことが基本です。
その上で、ボトルウォーターと携帯用浄水器を上手に使い分け、自分にとって最適な水を選びましょう。
安全な水を確保することで、旅行をより楽しいものにすることができます。

水道水の注意点

水道水が飲める国であっても念のために沸騰させてから飲む事をおすすめします。
また、氷は水道水で作られている可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
野菜や果物を水道水で洗った時は皮をむいてから食べるようにしましょう。

まとめ: 安全な水の確保と楽しい旅行

旅行中の水の安全は、海外での健康と安全を確保する上で非常に重要です。
水道水が飲める国かどうかを事前に調査し、飲めない国では安全な飲み水を選ぶことが必要です。
水質が不明な地域では、必ずボトルウォーターを購入するか、ウォーターサーバーを利用しましょう。
また、携帯用浄水器を携帯していると、どこでも安全な水を手に入れることができるので安心です。

日本のように水道水がそのまま飲める国は世界でも少数派です。
多くの国では、細菌やウイルスによる感染リスクがあるため、水道水は直接飲まないほうがいいでしょう。
飲む水の選択に注意を払い、現地の水質に適応することが、安全で楽しい旅行を過ごすための鍵となります。
旅行先では、氷入りの飲み物や屋台の料理にも注意を払いましょう。
これらも水質の影響を受ける可能性があるため、慎重に選ぶことが大切です。

安全な飲み水を確保することで、旅行中の健康を守ることができます。
楽しい旅行を満喫するためにも、水の安全性をしっかりと確認し、必要な準備をしておきましょう。

 

宮崎 寿治

執筆監修

宮崎 寿治

ResetTimeのほか、かぞく想いの天然水、純天然アルカリ保存水の担当として営業活動を執り行うかたわら、日々知識をアップデートすべく勉強中。独自の切り口から様々な情報を取り入れ、そこで得た知識を基に記事の監修を行う。得意分野は保存水。

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