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ペットボトルの水は安全?基準項目や検査の対象となる成分を解説
2023.09.07
日本の水道水は、他国に比べて安全性が高いとはよく聞きますが、ペットボトルはどうなのでしょうか?
水道水と同じように安全であるべきではありますが、実は水道水とペットボトルの水では基準値が異なる成分もあります。
これを聞くと「ペットボトルの水は本当は危ない?」と思う方もいるでしょう。
そこでこの記事では、日本のペットボトルの水が安全であるか知るために、設けられている基準やよく実施される検査について調べました。
また、水道水よりも安全基準値が高く設定されている物質含有量についても解説しています。
これらの数値が低い商品もあるため、安全な水を飲んで健康に過ごしたい方はしっかりと確認したうえで購入してください。
目次
ペットボトルの水は安全?
スーパー・コンビニ・自販機などで手に入るペットボトルの水は安全といわれています。
メーカーがきちんと管理しており、食品衛生法規格基準を満たす商品が販売されています。
ただし、フリマアプリ、オークションなど一般人が出品できるサイトの商品には注意してください。
偽物を格安で販売している可能性もあり、完全に安全だとは言い切れません。
ペットボトルの水にはどんな基準が設けられている?
ミネラルウォーターなど水のペットボトルの安全に関しては、食品衛生法規格基準によって各成分の基準値が決定されています。
対象となる成分と基準値は、以下の表のとおりです。
ミネラルウォーター類に関しては、殺菌または除菌を行わないものは15項目、殺菌または除菌を行うものに関しては44項目の基準が設けられています。
引用:横浜市「【トピックス】ミネラルウォーター類の食品衛生法規格基準の一部改正(令和3年6月)及び水道法水質基準との相違」
【物質別】基準値が高くてもペットボトルの水は安全?
ミネラルウォーター類において、水道水よりも基準値が高い項目は6つあります。
そのため「水道水より基準値が高くても安全なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで、それぞれどのような物質・成分なのか、水道水よりも多く含まれていても問題ないのかについて解説します。
なお、水道水よりもミネラルウォーター類の方が低い基準値で設定されているものもあるため、ミネラルウォーターよりも水道水の方が絶対に基準が厳しいわけではありません。
鉛及びその化合物
鉛は消化器系などからの摂取量はきわめて少なく、吸収されても大部分が体外に排出されるといわれています。
そのため、過剰摂取しなければ人体への影響はないといえるでしょう。
なお、ミネラルウォーター類に関する鉛の基準値については2022年12月16日に厚生労働大臣から薬事・食品衛生審議会宛てに諮問されており、改正案には水道水の基準と同じ0.01mg/Lが挙げられています。
2023年8月時点での基準値は0.05mg/L以下ですが、水道水と同じ基準に下げられる日も近いでしょう。
参考:厚生労働省「清涼飲料水等に係る規格基準の一部改正について」
フッ素及びその化合物
フッ素は、歯磨き粉に含まれるものやフライパンのコーティングで使われるなど、身近にある成分の1つです。
歯医者で治療を受けた後、歯にフッ素を塗ったことがある方も多いでしょう。
フッ素は大量摂取することにより体に影響を引き起こす可能性があります。
しかし、フッ素の過剰摂取によって体に影響を引き起こすには、大人の場合フッ素配合の歯磨き粉を4~5本丸ごと飲み込むことが必要です。
子どもでも2本丸飲みする必要があるため、意図的でなければまずそのようなことは発生しないでしょう。
もちろん、通常の歯磨きやフッ素を含むミネラルウォーターを飲む程度では、体に影響はほとんどないと考えられます。
ホウ素及びその化合物
ホウ素と水素、酸素がくっつくとホウ酸となり、ホウ酸団子に使われるなど身近な成分の1つです。
殺虫剤として有名であり、その毒性は強いといえます。
ホウ素を大量に摂取すると体に影響をおよぼす可能性があります。
とはいえ、ミネラルウォーター類のホウ素に対する基準値はかなり低く、ミネラルウォーターを飲んだ程度で体に影響が出ることはないでしょう。
トリクロロエチレン
トリクロロエチレンは強力な洗浄力があり、20世紀の半導体や機械部品の製造現場でよく使われていました。
しかし人体へのリスクが問題となり、各国の食品産業での使用が禁止されている成分です。
基準値を満たした水道水やミネラルウォーターを飲んでも問題はありませんが、高濃度のトリクロロエチレンを取り込むと体に影響が出る可能性があります。
残留塩素
残留塩素とは、消毒の際に使用した塩素が水中に残留しているもので、カルキ臭の原因となります。
ミネラルウォーターには含まれないものの、ボトルドウォーター(RO水)の場合、水道水をボトリングして販売されているものもあり、残留塩素が含まれることがあります。
バリウム
バリウム検査で知られるバリウムは、胃液や腸液に溶解されない性質であり、飲みこんでも消化器官から吸収されません。
しかし、うまく排出されないと便秘になることもあるため、検査以外での大量摂取を防止するためにも基準値が設けられていると考えられます。
【成分別】ペットボトルの水でよく実施される検査について
ミネラルウォーターでよく実施される検査は、硝酸態窒素と放射性物質の量を調べるというものです。
飲料メーカーやウォーターサーバーメーカーの公式サイトでは、検査結果を公開していることも多いです。
硝酸態窒素
硝酸態窒素とは野菜の成長に必要な栄養素の1つですが、大量に摂取すると体に悪影響をおよぼす可能性のある成分です。
化学肥料に含まれる窒素が、土壌微生物の硝化菌によって酸化してできます。
また、肥料だけでなく動物の糞尿や畜産排水に含まれる窒素が分解されることで硝酸態窒素となることもあります。
放射性物質
放射性物質の検査は、多くの飲料・ウォーターサーバーメーカーで実施されています。
2か月に1回など頻繁に実施され、結果を公開しているメーカーもあります。
主にセシウムとヨウ素が含まれていないか分析試験を行います。
安心・安全なペットボトルは「リセットタイム」がおすすめ
安心・安全な天然水が飲みたいのであれば「リセットタイム」がおすすめです。
不純物をほとんど含まない高品質な原水を使用しているほか、硝酸態窒素・放射性物質を含みません。
また、ペットボトルは最大7年の保存期間があり、長期保存が可能となっています。
不純物をほとんど含まない高品質な原水
「リセットタイム」では、非加熱でミネラルたっぷりの天然水を無菌状態でボトリングしています。
不純物をほとんど含まない高品質な原水を使用しているため、加熱による処理が必要ありません。
硝酸態窒素・放射性物質を含まない天然水
「リセットタイム」の天然水は、硝酸態窒素・放射性物質を含みません。
どちらも定期的に検査を実施していますが、これまで検出されたことがないため、赤ちゃんから年配の方まで安心してお飲みいただけます。
最大7年の保存期間
「リセットタイム」のペットボトルは、最大7年保存可能です。
長期間経っても品質とおいしさはそのまま、安心してお飲みいただけます。
飲用水や料理用としてはもちろん、備蓄用にもおすすめです。
まとめ
市販のペットボトルの水には食品衛生法規格基準が設けられており、安全性は高いといえます。
水道水よりも基準値が高い物質・成分はありますが、どれも過剰摂取しなければ問題のないものです。
そのため、基準値ギリギリまで含まれていたとしても、ペットボトルの水を飲む程度では問題ないでしょう。
また、メーカーで独自に検査を行っていることもあります。 硝酸態窒素や放射性物質の検査結果を公開しているメーカーも多いため、気になる方は公式サイトでチェックしてください。
執筆監修
宮崎 寿治
ResetTimeのほか、かぞく想いの天然水、純天然アルカリ保存水の担当として営業活動を執り行うかたわら、日々知識をアップデートすべく勉強中。独自の切り口から様々な情報を取り入れ、そこで得た知識を基に記事の監修を行う。得意分野は保存水。