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「夏に痩せる」は誤解!夏こそ痩せにくい理由とダイエットの注意点を解説
2025.02.26

夏に自然に痩せる「夏痩せ」の効果に期待しているのであれば、一度本記事をご確認ください。
多くの人が「夏は痩せやすい」と考えていますが、実は誤解です。
夏は冬場と比べて痩せにくいうえに、無理なダイエットは体の不調を招くリスクがあります。
本記事で夏の痩せ方に関する正しい知識を理解して、ダイエットに臨んでください。
目次
「夏は汗をかきやすいから痩せる」は誤解
夏は、汗をかきやすいために痩せやすいと思われがちですが、汗をかくことは体重減少に直接的な効果をもたらすわけではありません。
汗は体温調節のための生理現象であり、体内の余分な水分や塩分を排出する役割を担っています。
たとえば、サウナで大量の汗をかいても、それは一時的な水分減少によるものであり、体脂肪の減少にはつながりません。
ですから、夏に汗をかいたからといって痩せるわけではないのです。
汗でカロリーは消費されない
汗をかくこと自体は、カロリー消費に影響しません。
実際のカロリー消費は主に筋肉の活動によるもので、脂肪燃焼には筋力トレーニングや有酸素運動が効果的です。
夏に痩せる理由
夏に大量の汗をかくことは、痩せることに大きく影響しません。
しかし、実際に「夏になると痩せる」という人もいます。
この「夏痩せ」の主な原因は、暑さによる食欲低下です。
暑さで食欲が落ち、自然と食事量が減ることで体重が減少します。
また、冷房の使用や冷たい飲食物の摂取による内臓の冷えも、消化機能を低下させる要因となります。
夏に痩せやすいと誤解されている理由
夏に痩せやすいと感じるのは、単純に人の思い込みです。
日常生活で汗をかく機会は少なく、通常は激しい運動をしたときに汗をかきます。
夏は気温が高いため自然と汗をかくことから、汗をかくことと運動することを無意識に結びつけてしまっているのです。
つまり、暑さで汗をかくことで運動した気分になってしまっているといえます。
しかし実際は、運動と適切な食事管理による消費カロリーと摂取カロリーのバランスが痩せるためのポイントとなります。
夏は痩せにくいという事実
一般的に夏は汗をかきやすく痩せやすい季節だと思われていますが、実は逆です。
夏は冬に比べて基礎代謝が低下するため、体質的には痩せにくい季節となります。
これは外気温が影響しており、寒い冬は体温維持のために多くのエネルギーを消費しますが、暑い夏はエネルギー消費量が少なくなります。
そのため、夏に運動不足で代謝が低下すると、むしろ太りやすくなってしまうのです。
夏に痩せやすい体質もある
基本的に夏に痩せることは食欲の低下が主な理由ですが、夏に痩せやすい体質の人もいます。
痩せ型の体格で新陳代謝が活発な人は、夏場にさらに痩せやすい傾向にあるのです。
元々新陳代謝が活発な人は、日常的に食事をしっかり摂取しても体重が増えにくく、暑さによる食欲低下や発汗でさらに体重が落ちやすいのです。
基礎代謝が高く、エネルギーを効率的に消費する体質のため、夏の暑さによるストレスが体重減少を促進させています。
夏に痩せることは実は難しい
夏に痩せやすいというのは誤解だと解説しましたが、さらに言えば、夏に痩せることは実は難しいのです。
痩せることが難しい理由として、以下の4つが関係しています。
- 栄養バランスが崩れて痩せにくい体質になる
- 基礎代謝が低下しやすい
- 血行不良を招きやすい
- 運動不足に陥りやすい
それぞれの夏との関係性について、以下で解説します。
栄養バランスが崩れて痩せにくい体質になる
夏のダイエットが難しい理由の一つは、食事の栄養バランスが崩れやすいことです。
暑さで食欲が落ちる時期には、さっぱりとした麺類だけですませたり、冷たいジュースやアイスクリームを頻繁に摂取したりする傾向があります。
これらの食品は糖質が多く含まれており、過剰な摂取は体重増加につながります。
また、麺類中心の食事は炭水化物に栄養が偏り、痩せにくい体質をつくってしまうのです。
基礎代謝が低下しやすい
夏は、暑さで自然と体温が上がるため、体温維持のためのエネルギー消費が少なくなり、基礎代謝が低下します。
また、日常的な発汗は直接的なエネルギー消費にはつながらず、むしろ汗と共に脂肪燃焼に必要なビタミンやミネラルが失われてしまうのです。
これらの理由によって、脂肪が燃焼しにくい体質になってしまいます。
代謝を上げる方法について以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。
40代で代謝を上げる簡単な方法!
血行不良を招きやすい
夏はエアコンの使用により、体が冷えやすい環境に置かれます。
体の冷えは血行を悪化させ、むくみの原因となるだけでなく、基礎代謝も低下させます。
基本的に体温が1度下がると基礎代謝が12~13%も低下するとされており、これにより痩せにくい体質をつくってしまうのです。
運動不足に陥りやすい
暑さの厳しい夏は、運動不足に陥りやすい季節です。
暑さを避けるために、普段は徒歩や自転車でおこなう通勤を、自動車や電車に切り替える人も多くいます。
このような日常的な運動機会の減少は、消費カロリーの低下を招きます。
さらに、運動不足は筋肉量の減少にもつながり、それによって基礎代謝も低下してしまいます。
夏の食事制限は体調不良に注意
夏にダイエットをおこなう際には、他の季節よりも体調管理に気を遣いましょう。
特に食事制限には注意してください。
暑さの厳しい夏に食事制限をおこなってしまうと、以下のリスクがあります。
- 栄養失調
- 脱水症状
- 貧血
それぞれの症状を引き起こす理由について解説します。
栄養失調
夏のダイエットで食事制限をおこなうと、栄養失調のリスクが高まります。
夏バテで食欲が低下している状態でさらに食事を制限すると、深刻な栄養不足に陥る可能性があるためです。
栄養失調は免疫力の低下を招き、病気になりやすくなるだけでなく、頭痛などの体調不良も引き起こします。
また、栄養不足の状態で運動をすると熱中症のリスクも上昇します。
さらには、体が必要なエネルギーを確保するために筋肉を分解してしまい、かえって痩せにくい体質になってしまうのです。
脱水症状
夏の食事制限は、脱水症状を引き起こすリスクが高まります。
人間の必要水分量の約半分は食事から摂取しているため、食事制限は水分不足を招きやすいのです。※
脱水症状は頭痛、めまい、倦怠感、吐き気、痙攣(けいれん)など多様な不調を引き起こし、重症化すると生命の危険もあります。
また、水分不足は血液濃度が高くなり、血管内の血液が滞ることで血行不良を引き起こします。
これにより体が冷えて基礎代謝が低下してしまいます。
脱水症状を防ぐためには、小まめな水分補給が大切。 |
貧血
夏の食事制限は、貧血を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
食事制限により、血液の生成に必要な鉄分、ビタミンB12、葉酸などの栄養素が不足しやすくなるためです。
特に夏は汗とともにこれらの栄養素が失われやすく、食事制限と重なることで貧血のリスクがさらに高まります。
貧血になると、動悸、息切れ、倦怠感、めまい、ふらつき、頭痛などの症状が表れ、重症化すると失神の危険もあります。
夏バテ痩せに要注意
夏バテ痩せとは、暑さによる食欲不振や体調不良が原因で起こる一時的な現象で、健康的な痩せ方ではありません。
文字通り「夏バテ」が原因となっているので、健康状態や栄養摂取に問題があるのだと理解しておきましょう。
もし夏バテ痩せを経験した場合は、バランスの良い食事と適切な水分補給を心がけ、体調管理を優先してください。
夏痩せよりも夏太りに注意
夏は太りやすい季節ともいわれています。
ですから、夏に痩せようと考えるよりも、むしろ「太らないように気を付ける」と考えて行動したほうが良いかもしれません。
以下では、夏に太りやすくなる理由や対策について解説します。
冷たい飲み物や甘いものを控える
夏場は冷たい飲み物やデザートを摂取しがちです。
しかし、冷たい食べ物の摂り過ぎは内臓を冷やし、代謝機能を低下させる原因となります。
特にゼリーやアイスなどの冷たいデザートは、高糖質で高カロリーな上、血糖値を急激に上昇させるため、体重増加を招きやすいです。
また、冷たい食べ物による代謝低下は、消化機能にも影響を及ぼし、栄養の吸収バランスを崩す可能性があります。
暑い季節こそ、冷たい食べ物の摂取は控えるようにしましょう。
ビタミンやミネラルを摂取する
夏の暑さによるストレスは食欲を低下させ、食事内容が偏りがちです。
特に麺類や冷たいデザートに偏った食事が増え、その結果、ビタミンやミネラルが不足しやすくなります。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、体内での糖質や脂質の代謝効率が低下し、適切なエネルギー消費ができなくなります。※
栄養バランスの乱れは体重管理にも影響を及ぼすため、暑い季節こそ意識的にバランスの取れた食事を心がけましょう。
※参考:サントリーグッドエイジングラボ
自律神経を整える
夏場は冷房の効いた室内と暑い屋外の頻繁な行き来により、温度差で自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経の乱れは、ホルモンバランスを乱し、基礎代謝の低下を引き起こします。
その結果、体重が増加してしまうのです。
また、栄養バランスの崩れも、自律神経の乱れを助長する要因となります。
適度な運動をおこなう
夏の暑さは、活動量を大きく低下させます。
暑さを避けるため、運動や外出を控えたり、徒歩や自転車通勤を車や電車に変更したりすることで、日常的な消費カロリーが減少してしまうのです。
また、活動量の低下は筋力の低下を招き、基礎代謝も低下してしまいます。
これらの運動不足によって、夏場は体重が増加しやすい状態となってしまうのです。
十分な睡眠を確保する
夏の暑さは快適な睡眠を妨げ、睡眠不足を引き起こしやすくなります。
十分な睡眠が取れないと、脳が興奮状態となり、過食傾向に陥りやすくなります。※
また、睡眠不足はホルモンバランスを乱し、基礎代謝の低下や活動量の減少を引き起こします。
さらに、自律神経系にも悪影響を及ぼし、これらの要因が複合的に作用して体重増加を招きます。
夏場の体重管理では、快適な睡眠環境を整え、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
※参考:食事制限と睡眠不足と過食の関係|元住吉こころみクリニック
夏に痩せるならウォーキングがおすすめ
暑さの厳しい夏は、激しい運動は控えながらも、適度に運動をしたほうが良いです。
このような場合にちょうど良い運動が、ウォーキングです。
ウォーキングを継続することで自律神経の乱れや基礎代謝の低下を防ぐことができます。
ストレス発散や睡眠の質の向上にもつながるため、無理のない範囲でウォーキングをおこなってみてください。
また、夏の日焼けが気になる場合は天然水を飲むこともおすすめします。
日焼けと天然水の関係性については、以下の記事で解説しています。
日焼け後に天然水が最強!肌も体も潤す方法とは?
夏痩せに期待せずに体調管理をしながら無理のないダイエットを
本記事で紹介したように、夏に勝手に痩せるという考え方は誤解です。
むしろ太りやすくなる傾向が高いため、夏こそ太らないように注意しましょう。
ただし、体力消費が激しい夏に無理なダイエットはおすすめしません。
無理なダイエットは熱中症や脱水症状などを招くリスクがあります。
無理をしない程度に意識をしながら、自分の体質に合ったダイエットをおこなってください。
夏バテ対策には小まめな水分補給も忘れずに!
夏の健康状態を維持するためには、小まめな水分補給も大切です。
特に昨今の厳しい暑さでは、少し外出するだけでも大量の汗をかき、体の水分が失われ、脱水症状や熱中症に陥りやすいです。
これらを防ぐためには、汗をかく前、汗をかいた後にしっかり水を飲むことが大切です。
ポイントとしては、喉の渇きを感じる前に水分を摂っておきましょう。
起床・朝食・昼食・夕食・入浴後・就寝前のタイミングでコップ1杯(200ml)の水を飲むと、1日に必要な水分量を摂取できます。
また、水の質も重視しましょう。
とくに夏場は、弱アルカリ性の水がおすすめです。
人の体は、疲労が蓄積されると酸性に傾いていき、疲労感で体調不良につながる可能性があります。
しかし、弱アルカリ性の水を飲むことで、体内環境が調整され、疲労や体調不良を緩和できるのです。
リセットタイムで提供している水もpH値7.4の弱アルカリ性ですので、ぜひ夏バテ対策として導入を検討してみてください。

執筆監修
有馬 直之主任
2018年より無添加・オーガニック・健康に拘った天然水を追い求め、天然水法人営業担当として活動。全国の天然水を飲み比べ、よりよい安心安全な天然水の情報をお客様にお届けするために奔走。現在、アクアソムリエの資格を目指し奮闘中。