- トップ
- 水と暮らしのお役立ち情報
- 水の健康効果について|健康に良い水ランキングも紹介
水の健康効果について|健康に良い水ランキングも紹介
2025.03.14

「水は健康に良い」といわれますが、具体的にどのような健康効果が期待できるかについては多くの人が知らないのではないでしょうか。
そこで、本記事では水の健康効果について解説します。
また、健康に良い水選びのポイントも解説しますので、ぜひ健康促進の参考にしてください。
目次
国が支持する「健康のため水を飲もう」推進運動について
水を飲むことの健康効果について、国の取り組みを紹介します。
健康のために水を飲むことは、各省庁も公式見解として支持しており、その一つとして「健康のため水を飲もう」推進運動があります。
その中で特に強調されているのが、水分不足の危険性です。
人は水分が不足すると、熱中症・脳梗塞・心筋梗塞などさまざまな健康障害のリスクが高まります。
そのため、「健康のため水を飲もう」推進運動では、「健康のため水を飲んで、熱中症や脳梗塞などの重大な事故から尊い人命を守る」といった運動を全国で展開しています。
人は水を飲まないと健康に大きな影響が出る
人は水を飲まないと、わずか2~3日で生命維持が困難になります。
人の体は食べ物なしでも水があれば1ヶ月近く生きられますが、水分補給がないと急速に危険な状態に陥ります。
具体的には、体内の水分が1%失われるとのどの渇きを感じ、2%では目まいや吐き気が表れ始めます。
さらに深刻になると、10~12%の損失で筋肉のけいれんや失神が起こり、20%に達すると死に至る可能性があるのです。
参考
健康のため水を飲もう講座|国土交通省
水は1日どれくらい飲めば良いか | 健康長寿ネット
人の体における水の働き
水は、人の健康を保つ上で欠かせません。
なぜなら、人の生命維持機能の多くに水分が関わっているからです。
以下で、体内での水の役割について解説していきます。
栄養素を溶かして吸収・代謝
水は栄養素の溶解という重要な役割を担っています。
食事から摂取した栄養素は消化過程で分解されますが、この代謝反応は水に溶けた状態でなければ効率的に進みません。
水は消化酵素の働きを助け、食べ物を体が利用しやすい形に分解し、腸からの栄養素吸収を促進します。
たとえば、タンパク質、炭水化物、ミネラルなどは水に溶けることで初めて体内で利用可能となるのです。
体内の栄養素を運搬・排出
水は栄養の運搬と老廃物の排出をするために欠かせない成分です。
血液の大部分は水でできており、この血液が食べ物から得た栄養や酸素を体中の細胞に届けます。
たとえば、食事から取り入れた栄養素は、水に溶けて血液に入り、筋肉や脳など体の必要な場所へと運ばれます。
さらに、細胞が活動した後に出る老廃物は水に溶け込み、血液によって腎臓へ運ばれ、尿として排出されます。
体温調節
水は体温調節の点でも重要な役割を担います。
水は比熱が高い物質であり、温まりにくく冷めにくい特性があるため、体温の急激な変化を防ぎます。
たとえば、暑い夏や激しい運動をしたとき、私たちの体は汗として水分を皮膚表面に出し、その水分が蒸発する際に熱を奪い体温の上昇を防ぎます。
仮に30分の運動をした場合、最大で1リットル以上の汗をかくこともあり、この仕組みがなければ体温は危険なレベルまで上昇してしまうのです。
※比熱とは?
1kgの物質の温度を1℃上げるのに必要な熱量。
比熱が高い=温まりにくく冷めにくい
比熱が低い=温まりやすく冷めやすい
味覚の回復
水は、人の味覚を回復する役割も担います。
濃い味の食べ物を続けて摂取すると、味覚受容体が刺激に慣れてしまい、味の感度が低下します。
この状態で水を飲むと、口内に残った味物質が洗い流され、味蕾(みらい)の感度がリセットされるのです。
たとえば、お寿司を食べるときに口直しとしてガリや緑茶を摂るのも、この原理を利用しています。
また、定期的に水を味わって飲む習慣をつけると、味覚神経が微妙な味の違いにも反応できるようになり、食事の本来の味をより豊かに感じられるようになります。
※味蕾とは?
下の粘膜にある味を感知する細胞
水を飲むことで得られる健康効果
水を飲むことで得られる健康効果は、多岐にわたります。
- リラックス効果がある
- 血流が良くなる
- 腎臓・泌尿器系の病気の予防になる
- 生活習慣病の予防になる
- 代謝が良くなり痩せやすくなる
- 肌に潤いが生まれる
それぞれの効果が得られる仕組みについて、以下で解説します。
リラックス効果がある
水にはストレスを和らげ、心を落ち着かせる効果があります。
この効果は、水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが神経系に働きかけ、鎮静作用をもたらすためです。
また、水を飲む行為自体も、深呼吸のような効果をもたらし、心を落ち着かせるのに役立ちます。
水のリラックス効果については、以下の記事も参考になります。
水を飲むと落ち着くのはなぜ?水を飲むことによるさまざまなメリットも解説
血流が良くなる
十分な水分摂取は血流を良くする効果があります。
血液の約55%は血漿(けっしょう)と呼ばれる液体で、その90%以上が水でできています。※
しかし、水分が不足すると血液がドロドロになり流れが悪くなってしまうのです。
適切に水分を摂ることで血液の粘度が下がり、全身をスムーズに循環するようになります。
また、水をこまめに飲むことで排尿回数が増え、老廃物や余分な塩分が排出され、血液の状態がさらに改善します。
※参考:血漿浸透圧[じんラボ]
腎臓・泌尿器系の病気の予防になる
水分摂取は腎臓・泌尿器系の病気予防になります。
水をしっかり飲むと尿量が増え、腎臓、膀胱、尿道に入り込んだ細菌が体外に洗い流され、尿路感染症のリスクが低下するからです。
また、十分な水分は尿の濃縮を防ぎ、カルシウムやシュウ酸などのミネラルが結晶化して腎臓や膀胱に石ができる「結石症」の予防にもつながります。
さらに、水分不足が続くと腎臓への血流が減少し、老廃物の排出能力が低下して腎機能が弱まる恐れがあります。
健康な腎臓と泌尿器系を維持するためには、日常的に十分な水分を摂取することが大切です。
生活習慣病の予防になる
水分摂取は生活習慣病の予防としても効果的です。
水を十分に飲むことで血液の循環が良くなり、全身の新陳代謝が活発になるためです。
反対に、水分が不足すると血液が濃くなり、流れが悪くなってしまいます。
その結果、体内に老廃物や余分な脂質が蓄積しやすくなります。
実際に、水分摂取量が少ない人は血中コレステロール値が高くなる傾向があります。※
※参考:脂質異常症(高脂血症)
代謝が良くなり痩せやすくなる
水を定期的に飲むことは、体内の代謝機能を活性化させる効果があります。
水を摂取すると体は水を体温に温めるためにエネルギーを消費し、これが基礎代謝を高める作用をもたらします。
また、十分な水分摂取によって血液循環が改善されるため、運動時に筋肉への酸素や栄養素の供給が効率化され、筋肉の発達や回復を促進します。
筋肉量が増加すると基礎代謝量も上がり、結果的に痩せやすい体になるのです。
代謝を上げる方法については、以下の記事も参考になります。
40代で代謝を上げる簡単な方法!
肌に潤いが生まれる
適切な水分摂取は肌の健康と美しさにも関係します。
肌細胞に十分な水分が行き渡ることで、弾力性と潤いが保たれるためです。
化粧水やクリームなどの外部からのケアは表面的な効果にとどまりますが、水を飲むことで肌の深層部分まで水分を届けることができます。
また、水分摂取は血流を促進し、老廃物や毒素の排出を助けるため、シミやくすみの改善にも効果的です。
こまめな水の摂取は多くの健康効果をもたらします。 |
健康のために必要な1日の水分量は約2.5リットル
成人が1日に必要とする水分量は約2.3~2.5リットルが目安とされています。
これは人体が排尿、呼吸、汗などで1日におよそ2.5リットルの水分を排出するため、同量の補給が必要になるからです。
この必要量は活動レベルによって変わり、運動量が少ない人では2.5リットル程度、活動的な人では3.5リットル程度まで増加します。
実際の水分摂取方法としては、通常の食事から約1.0リットル、体内の代謝過程で約0.3リットルの水分が得られるため、残りの約1.2リットルを飲料水として意識的に補う必要があります。
水はこまめな摂取が理想的
水分補給は一度に大量ではなく、コップ一杯(150~250ml)の水を1日6~8回に分けて飲むようにしましょう。
一度に大量の水を摂取すると体に負担がかかり、水分の適切な吸収が妨げられてしまいます。
効果的な飲み方のタイミングとしては、まず朝起床時に寝ている間に失われた水分を補給します。
次に通勤などで歩いた時、運動をした後、入浴後など、体を動かしたり汗をかいたりした時に意識的に水分を摂取。
就寝前にもコップ一杯の水を飲むことで、睡眠中の血液中のミネラル濃度上昇を防ぐことができます。
健康に良い水ランキング【5種類の水を比較】
昨今では、一概に「水」といっても、さまざまな種類があります。
たとえば、以下の5つです。
- ウォーターサーバーの水
- ミネラルウォーター
- 水道水
- シリカ水
- 水素水
以下で、おすすめ順にそれぞれの水の特徴を解説します。
健康に良い水を選びたい人は、ぜひ参考にしてください。
ウォーターサーバーの水
ウォーターサーバーの水は健康的で安心して飲めるものが多くあります。
その理由は、天然水やRO水が使用され、塩素や不純物がほぼ除去されているため、カルキ臭がなくおいしく飲めるからです。
おいしい水は自然と飲む量が増え、十分な水分補給が健康につながります。
また、放射性物質や硝酸態窒素がゼロの水もあり、体への悪影響を軽減できる点も安心材料です。
健康的で安全な水を選びたいなら、ウォーターサーバーは非常に優れた選択肢といえます。
リセットタイムの水は、PFAS検査・放射能検査を定期的に実施するなど、 |
ミネラルウォーター(硬水)
ミネラルウォーター(硬水)は、不足しがちなミネラルを補うのに最適です。
その理由は、硬度が高く、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいるため、体の機能維持や調節に役立つからです。
特にダイエット中は栄養が偏りがちなので、料理用の水や運動時の飲料水を硬水にすることで、効率よくミネラルを摂取できます。
厳しい品質基準のもと製造され、安全性も確保されているため、健康を意識するなら硬水を取り入れるのがおすすめです。
ミネラルウォーターについては、以下の記事も参考になります。
ミネラルウォーターの種類・成分について
水道水
日本の水道水は安全性が高いです。
その理由は、水道法に基づく51項目の厳しい基準を満たし、塩素消毒により細菌やウイルスのリスクを低減しているからです。※
ただし、塩素特有のにおいを感じる人もいるため、飲みにくいと感じる場合はミネラルウォーターを利用すると良いでしょう。
また、水道水については以下の記事も参考になります。
※参考:水質基準項目と基準値(51項目) | 水質基準項目と基準値(51項目) | 環境省
シリカ水・水素水
シリカ水や水素水は話題性が高いものの、健康や美容への効果について科学的な証拠は十分ではありません。
公的な定義や摂取目安量が存在せず、特定保健用食品や機能性表示食品として認められていないのです。
特に水素水は、実際の水素濃度が表示より低いケースも報告されています。※
そのため、健康目的での摂取には期待できません。
※参考:国民生活センター
健康を意識した水選びで毎日の水分補給を習慣に
健康のために水を選ぶ際は、安全性と栄養バランスを考慮しましょう。
ウォーターサーバーの水は不純物が少なく、安心して飲めるため、特におすすめです。
また、水は日常的にこまめに飲むことで健康促進につながります。
こまめな水分補給をしやすくするためにも、ぜひウォーターサーバーをご検討ください。
なお、リセットタイムは、以下のように安全性にこだわった水を提供しています。
- クリーンルームで外気に触れることのない充填体制
- モンドセレクションの360°品質評価にて金賞を受賞
- ろ過除菌のみの完全非加熱
- PFAS検査・放射能検査を定期的に実施
- 硝酸態窒素が不検出
詳しくは、以下のページもご確認ください。

執筆監修
有馬 直之主任
2018年より無添加・オーガニック・健康に拘った天然水を追い求め、天然水法人営業担当として活動。全国の天然水を飲み比べ、よりよい安心安全な天然水の情報をお客様にお届けするために奔走。現在、アクアソムリエの資格を目指し奮闘中。