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ウォーターサーバーの水、いつまでOK?賞味期限を超えた水のリスクとは

2024.10.31

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ウォーターサーバーの水の種類と賞味期限

天然水とRO水の違い

ウォーターサーバーで利用される水には、大きく分けて天然水とRO水の2種類があります。
天然水は、自然の地下水や湧き水をそのままボトリングしたもので、ミネラル成分が豊富です。

これに対して、RO水は逆浸透膜(Reverse Osmosis)というフィルターを通じて不純物を取り除いた水で、純水に近い状態になっています。
これらの違いは、単に味や成分に影響を与えるだけでなく、賞味期限にも大きく関係します。

未開封の場合の賞味期限

ウォーターサーバーの水の賞味期限は、未開封の場合でおおよそ6ヶ月から1年とされています。
この期限は、使用されるボトルの材質や保管環境、製造メーカーによって若干の差がありますが、一般的にはこの期間が基準となっています。
ボトルの材質が十分に遮光性や気密性を持っている場合、品質が保たれやすくなるという利点があります。

天然水の場合、ボトリングされる際の環境や水源の特性が品質に影響を与えるため、賞味期限は一般的に約3ヶ月から6ヶ月と短めに設定されていることが多いです。
これは天然由来のミネラル成分が多く含まれているため、衛生面や風味の変化を考慮しているからです。
そのため、保管方法や開封後の日数にも注意が必要です。

一方、RO水(逆浸透膜処理された水)は微生物や不純物の影響を受けづらく、長期間保存が可能です。
この浄化処理により、賞味期限は約6ヶ月から1年と設定されており、より長い保存期間で飲むことができます。

どちらの場合も賞味期限内であれば、安心しておいしく飲むことができます。
保存する際は、直射日光を避け冷暗所に保管することで、より長く品質を保つことが可能です。

開封後の場合の賞味期限

水は開封後、空気に触れることで雑菌が入りやすくなります。
このため、賞味期限は未開封の場合よりも大幅に短縮されることになります。
一般には、開封後は2週間から1ヶ月以内に消費することが推奨されていますが、これはあくまで一般的な目安であり、保管環境によってはさらに短くなることもあります。

特に天然水は開封後の劣化が速いため、できる限り早めに使い切ることが重要です。
天然水はミネラル分が多く含まれているため、菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうことが理由です。
このため開封後はできるだけ早く消費することが必要です。

ウォーターサーバーの水を安心して飲むためには、さらに、ウォーターサーバーそのものにも注意が必要です。
定期的にウォーターサーバーのメンテナンスを行い、衛生状態を保つことが重要です。

こうしたメンテナンスには、タンクの洗浄やフィルターの交換、必要に応じた専門技術者による点検などが含まれます。
メンテナンスを怠ると、サーバー内部に細菌が繁殖し、結果的に水質を悪化させることになります。
したがって、定期的なメンテナンススケジュールを設定し、適切に管理することで、安心して毎日使用できる環境を確保することが可能です。

賞味期限が切れたウォーターサーバーの水のリスク

保存状態による影響

ウォーターサーバーの水は、その保存状態によって非常に大きな影響を受け、その安全性が左右されます。
賞味期限が過ぎた水であっても、もし適切に保存されている場合には、飲用時のリスクは低く抑えられますが、保存方法が不適切であると衛生面での問題が発生する可能性があります。

特に、直射日光が当たる場所や、温度が高くなる環境下で保管されている場合には、水の温度が急激に上昇し、細菌や雑菌が繁殖しやすくなってしまう危険性があります。
そのため、ウォーターサーバーの水は常に涼しく乾燥した場所で保管することが大変重要です。

また、ウォーターサーバー本体の電源も常に入れたままにしておくことで、水を適温に保ち、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
このような適切な環境を維持しながら使用することで、ウォーターサーバーは清潔で安全な飲料水の供給源として信頼することが可能になります。

細菌や雑菌の増殖の可能性

ウォーターサーバーの水が賞味期限切れになると、細菌や雑菌の増殖が懸念されます。
特に開封後の水は空気と接触するため、細菌が侵入しやすくなります。
開封することで微小な菌やその他の微生物が水に入り込む余地ができ、これが時に健康に影響を及ぼす可能性があります。

長期間使用されない水は、浮遊物の出現や、色や匂いに変化が生じることがあります。
こうした物理的な変化は、飲料水本来の品質を損なう可能性が高いため、飲用を避ける必要があります。

水の賞味期限が切れた場合の活用方法

植物の水やりへの活用

ウォーターサーバーの水が賞味期限切れとなった場合でも、庭や室内の植物への水やりとして活用することが可能です。
これは環境にやさしく、経済的でもあります。
天然水やRO水は植物に与える悪影響がほとんどなく、安心して使用できるので心配する必要はありません。

植物は水の微細な不純物にも耐久性があり、多少の劣化があっても問題なく吸収することができます。
このため、賞味期限の過ぎた水でも、適切に利用することで植物の成長に役立てることが可能です。

ただし、天然水の場合は水やり過ぎに注意が必要です。
ミネラルが過剰となり発育不全を起こしたり枯れてしまったりすることがあります。

その他家庭での利用方法

その他にも家庭内での様々な場面で活用することができます。
例えば、掃除に利用したり、災害時の備蓄水として利用したりすることもできます。

ウォーターサーバーの水を無駄にせず、様々な方法で活用することで、環境にも優しく、安全を確保することができ、安心して暮らしを豊かにすることができます。

まとめ

ウォーターサーバーの水には天然水とRO水があり、保存期限に違いがあります。
天然水はミネラルを多く含むため風味が良い一方で劣化が早く、未開封でも3~6ヶ月が賞味期限です。
逆にRO水は純水に近く、6ヶ月から1年と保存期間が長いのが特徴です。

開封後は、どちらの水も雑菌が繁殖しやすいため2週間~1ヶ月以内に使い切ることが推奨されます。
賞味期限切れの水は植物の水やりや掃除などに再利用可能です。

また、ウォーターサーバー本体も定期的なメンテナンスが必要で、タンク洗浄やフィルター交換により衛生状態を保つことが安全性の維持につながります。
水の管理をしっかりと行う事で素敵なウォーターサーバーライフを楽しみましょう。

 

宮崎 寿治

執筆監修

宮崎 寿治

ResetTimeのほか、かぞく想いの天然水、純天然アルカリ保存水の担当として営業活動を執り行うかたわら、日々知識をアップデートすべく勉強中。独自の切り口から様々な情報を取り入れ、そこで得た知識を基に記事の監修を行う。得意分野は保存水。

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